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みんなが主役

今日は、「フェアトレードチョコレートを楽しむ会」でした。

 

実は毎年やっている(去年は移転前のバタバタでできなかったけど)チョコレートの会。

今年は、みずとわの自治メンバーである秋吉恵さんにおはなしいただきました。

 

フェアトレードについて秋吉さんは「生産者と消費者が対等に幸せになること、だと考えている」とお話されていました。その言葉がとてもいいなと思いました。私も、きっとほかの多くの人も、フェアトレードというと途上国の方から搾取しているというネガティブなイメージが先だってしまいがちなんですが、お互いが幸せになるための選択と考えられることってとても大事だと思います。それは、国内の市場においても同じ気がします。生産者は消費者の顔色をうかがって、好まれるようなものを生産するような今の日本のあり方(店員とお客、とかも)をあらためて見直すことが必要かなと私も日々生産者さんとお客さんの間にいて感じています。その中で、ただお客さん側に理解を求めるよりは、生産者さんが幸せになるっていうことを感じられることが、お客さんにとってもよろこびになるということ。それが大事だと思います。

今日のお話の中でも、世界の人口の20%の人々が、世界の所得82.7%を持っているというお話がありました。

その20%の人たちの意識が少し変わること、そういう人たちの選択がわずかにでも変わると世界は大きく変わるかもしれない。こうして、知らなかったことを知る機会を持つこと、寄付やボランティアとか大きなことではなく自分にできる小さなことがとても大きいことだと思いました。

カカオ農家さんの多くが1日1.9ドル程の収入しか得られていないということ。カカオの需要は増えるばかりなので、無理な栽培方法を選択して、環境破壊や生産者さんたちの健康被害につながっていること。それはやはり作る人の幸せにはなりえない。私たちが楽しむ時間の裏側にあることを知って、何を今の自分が選択するか、それぞれが判断できることが大切だと思います。

参加者の方からもお話が出ましたが、あれもこれも良いものに!とできないのも現実。

だけど、知らずに選択するのと、知っているうえで選択することは大きく違うと思います。

 

今日おもしろいなと思ったことのひとつに、「途上国の方は、彼らなりの暮らしの中で平和に暮らしていたけど、貨幣経済が入ってきて働かないといけなくなったり、そこから搾取されるようになってしまった。」という話(参加者の方からの話)。私も勉強不足なので想像でしかないですが、小さいコミュニティの関係性の中で成り立っていた暮らしが、お金ありきのシステムになって、稼ぐためには子どもを学校に行かせないといけない、そのために地元の資源を輸出しないと、とかいう構造になってきたのではないかと。

かと言って、もう貨幣経済が浸透している今の状態では、やはりフェアトレードの役割は大きいと思うのですが、それも途上国だけの話ではなく。私たちも、当たり前のように貨幣経済の中で生きていますが、それを越えた関係性の中でまわる経済(もはや経済という言葉じゃない気もしますが)を求めることが必要になっているように思います。そんなことがみずとわの取り組みとも重なって嬉しいなと思いました。

 

お話のあと、チョコレートを一人ひとつ選んでみんなでシェア。いろんなチョコレートを1かけらずつ味見できる会。おいしい珈琲も入れてもらって、あたたかな会になりました。

 

緊急事態宣言もある中で、今日はスモールが千提寺に移転して初めての企画でした。

それだけでもうれしい日でしたが、参加者のみなさんが楽しんでくれて、ひとりひとりが主役の会になったこと。本当にうれしかったです。ありがとうございました!

さて。店長むぎさんです。

昨日、台所に置いてた油をひっくり返して自分にかかってしまい、

私もむぎも死にものぐるいでシャンプーしましたが、まだ毛がごわごわ。

なんとかなりませんか。

ブラッシングしたら良いと聞いたのでブラシ買ってみようかなぁ。

 

ふわふわの毛がなつかしい。ちょっと今日はナーバス。