
あっという間に今年が終わり。
今年は本当に早かったです。
12月から移動販売も始めてますます楽しくなってきたので、お正月休みはいろいろ後回しにしてきたお仕事をしたいと思っています。(写真はジャンボレモンをマーマレードにしようとしている途中の状態。まだまだある・・。)と言いつつ、休みモードになってだらだらするかも。それはそれでうれしいな。
今年は、自分にとってとても大きな一年になりました。
年末に3月に店を閉めようと決めて1月に告知して、1月から3月は記憶がないくらいたくさんの方が来てくれて、3月末に閉店。
5月に千提寺へ引っ越しして、まだ工事も入ってもらっている中、新生活が始まって。早く営業を再開したかったけど、なかなかいろんなことが整わず、焦りつつも急に北海道へ行けたり、猫のむぎが来てくれたり。
9月にやっと営業を再開して、なんとか移動販売も始められて年末を迎えています。
このひとつひとつが私には奇跡的。一番はみずとわのにんげん小屋に来れたこと、家族のような理事のみんなとメンバーのみなさんと、このにんげん小屋をつくっていけたこと。
そして、ずっと待っていてくれたお客さんたち。生産者さんたち。遠くから見守ってくれている方も、友人も、この地域の方たちも。本当にみんなに支えられてきたなぁとじんわりしています。
小さい生産者さんたちがスターになれるようなお店をしようって思ってもう4年店をしているけど、まだまだ生産者さんたちの力になると言うには恥ずかしいくらいです。商売のこともまだわからないことだらけ。でも、いつも年末になって「もうちょっと頑張れたんじゃないか」って自分に思ってきたけど、今年はよく頑張った!と言ってあげています。まだまだお客さんに喜んでもらえること、生産者さんたちの力になれること、たくさんやりたいことがあるので一つずつ形にしていきたいと思っています。来年も楽しみです。

↑ぴーちゃんのおさがりのベッドを気に入ったむぎ。
スモールに来てくださったことがある方は会ったことがある方もいるかもしれません。
みずとわ理事の清阪テラス横峯夫妻がペットにしていた鶏のぴーちゃん。
ひよこの時に横峯さんが扉ではさんでしまって、家で様子を見ていたらいつの間にかペットになっていたぴーちゃん。
数か月前から、立つことができなくなっていて、神経系の病気だろうということで横峯夫妻が手当したり介護したりしていましたが、今月19日に亡くなりました。次の日がちょうどメンバーの忘年会だったのでみんなで火葬。
養鶏しているのにぴーちゃんがペットになったということがただおもしろかったけど、だんだんと存在感を増してきて、ぴーちゃんがる風景が当たり前になっていました。なんとなく、目を見てこんなこと考えてるかなーって推測したり、ここをなでたらいいみたい、ということとかがわかったりして。
横峯さんが「鶏を絞めるワークショップ」をしている時、ぴーちゃんはそんなとうちゃんをどう思って見てるんだろうか、とかいつかむぎが獲物と思って食いついてしまったらどうしようとか、いろんなことを考えさせられました。
具合が悪くなって、鶏はそもそも家畜だから猫や犬と違って病院で診断や治療するのが難しく、妻のあゆみさんがホメオパシーを使ったり、あの手この手で手当てしていました。動けないから介護状態。こんなに大切にされた鶏はいないんじゃないかな。
みんな与えられた命があって、どんな形でも思い切り生きている。そんな姿を最後まで見せてくれました。
死ぬのはみんな一緒。「かわいそう」ではないけど、会えなくなるのはさみしいなぁ。
にんげん小屋を掃除していたら、まだぴーちゃんの羽が出てくることがあります。置いておこうかなって一瞬思うけど、土にかえして。
火葬している間、中井家のちかげちゃんが「ぴーちゃんどこ行ったん?」とずっと言ってて、まだ死ぬってことがわかってない、と大人が話していたけど、大人になってもきっといつまでもわからないなって考えていました。
さみしいけど、亡くなったらもっと近くなった気もします。「ありがとう」っていう温かい気持ちだけがのこる。
ありがとうぴーちゃん。

元気だったころのぴーちゃん。と、ちーちゃん。