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夢見た景色

だんだんと千提寺も寒くなってきました。

一年目の冬が恐ろしいですが、スモールをここで再開して1か月が過ぎ、なんとか機嫌よくやっております。

 

今日は「みんなで取り組むごみの循環」という勉強会をみずとわ主催でしていました。

みずとわメンバー宮野さんが、産廃処理のお仕事をされていて、ごみの現状をお話くださって、それを受けてみんなで今後の課題や自分たちができることを考え話合いました。

みずとわのメンバーだけじゃなく、一般の方の参加もスモールのお客さんの参加もあり、まだ探り探りのスモールとみずとわですが「こういうことをしていきたいね」と話していたことが形になっているんだなぁと、みんなが話しているのを見てじんわりしていました。

まだまだやりたいこともあるし、前にやっていたことをまたここでもやりたいと思いながら躊躇しているところもある。急がず、ゆっくりと調整しようと思っています。

 

お店はお客さんが激減してさみしいなぁと思うものの、そうも言ってられないくらい自分はやることがいっぱい。まずは、移動販売に出る準備を毎日しています。なかなか進まないし、3歩進んで4歩戻ってる日もあるくらいですが、自分でやろうと決めたので、出来はともかく自分を励ましつつやっています。

会いたいお客さんがたくさんいるから、ワクワクしながら準備できています。大変だけど、これも幸せな仕事。

 

今日のみんなの光景もそうだけど、こっちに来て幸せやなぁと思えることが増えた気がします。

友達が子どもたちがうまくトイレを使えなくて、トイレ掃除ばかりしているって話していたことがあって、その時は大変やなぁと言いつつ、子どもがほしくてできなかった私はなんとなく「それも幸せなんやで~」って心の中で思っていました。最近にんげん小屋に人がたくさん集まると、1日に3回くらいトイレを掃除している時があって(気づいた時にやっとかないと2次災害が)、「なんでこぼすんやろ・・」とか思っていたけど、あ!これは私にとって幸せの景色やった!と。

毎日掃除してもしても終わらない。でもそれは誰かが出入りしてるということで、使っては洗って、その日々の繰り返しが私には尊い。もちろん面倒にも思えるけど、仕事があるから私も元気でいられる気がする。

 

今日その勉強会中にうれしいお客さんが2組来てくださった。

一組はいつもお世話になっているお客さん。幼稚園の保護者会で調味料のおはなしの講師として呼んでくださったことがある方で、それからずっときてくれている方。会うとなんだかいつもほっこりする方。

そしてもう一組は、滋賀からのお客さん。何年か前の大晦日に来てくださって以来、ちょこちょこ顔を見せてくれる一家。

自分たちも自営で店を持ちたいと話しておられて、その時は旦那さんが仕事のストレスでやつれていたけれど、それからお仕事も辞めて会うたびにイキイキとされていって、このたび九州に移住が決まったのでとご挨拶に来てくれた。

子どもさんもまた一人増えて、これから希望いっぱいのお二人を見ていたらとてもうれしくて。お店続けていてよかった。

 

お隣の喫茶店ポピーのおかあさんが話してた。

「店やってたら自分がお客さんに支えられるねん。

長いことやってたらお客さんとも長い付き合いになる。

やっててよかったなーって、うれしいなーって思ってまた店開けるねん。」

ポピーも最初はみんなに「こんなとこで店やるなんて」って反対されたと。

 

店って地味な毎日を繰り返すことだと最近思ってる。

派手なことは長続きしない。

でも、こうしてたまにごほうびみたいな瞬間があったり、小さなことも嬉しいなぁと思えていたら続けられる気がする。

 

幸せな毎日をありがとう。