
新しい家族が来てくれました。
私にとっては念願の猫。
子どものころアレルギーで、ずっとがまんしてたんです。
でも、はじめの1週間へとへとでした。子猫は半年くらい一緒に住んだことがあったから、なんとなく分かるだろうと思ってたけど、全くわからない。
ものすごくめんどくさい彼氏ができたような甘えっぷり。かと思えば子どもたちに追っかけられるのは落ち着かないようで便秘。風邪をひいてるようで鼻づまりしてて、ずっとフゴフゴ言ってる。
昨日からハイテンションが続いて、ずっと噛む、ひっかく、ダッシュを繰り返している。
心配だし、かわいいし、にくたらしいし。いろんな感情を沸き立たせてくれます。修行。
猫がこんなに大変だったら人の子は相当大変だー。みんなすごい。
名前を「むぎ」にしました。
こないだ訪れた北海道の麦畑。
北海道は涼しいから、まだ麦刈りしてないんですよ。

むぎを迎えに行ったのは、北海道から戻って、去年亡くなった父の法事を済ませた次の日。
ちょうど父の命日でした。
あの日から今もまだお父さんがいなくなった実感がない。今もひょっこりどっかからあらわれそうな気がしてる。
最後の最後に立ち会っているのに、なんでかなぁ。
いまだに私は父の写真に手を合わせられない。信じたくない、とかじゃなくて、仏さんのお父さんが想像できない。
誰とでもすぐに仲良くなって、おせっかいやいてる人だったから、お葬式もたくさんの人が来て悲しんでくれて。
一周忌にもお花をたくさん送っていただきました。
「にほんちゃギャラリーおかむら」のおかむらさんが、亡くなったお母さんのこと、草原のベンチに座って自分たちを見守ってくれてると思う、って言ってた。あぁきっとそうだろうなぁと思った。
同時に、うちのお父さんはきっとじっとこっちなんて見てへん。いろんな人のとこ行って「久しぶりですなぁ。あーそうですか。いやー僕も大変やったんですわ。急にICU入ってそのままこっち来てしもて~。」なんて話してるはず。
いつだったか話してて、「いつ死ぬかわからんけどな、いつ死んでもお父さんいい人生やったと思ってるねん。いろいろあったけど、あの人(妻)とも出会えて、たくさん友達もできて楽しいこといっぱいできたわ。お父さん死んでも、いい人生やったんやと思といて。まぁ、そんなこと言うてまだまだやりたいことも行きたいとこもあるねんけどな。長生きしてお前に面倒みてもらうわなーわはは。」なんて言ってたのを思い出す。
私の母と別れて、子どもたちともはなればなれになったことを、私がこの年になってもずーっと辛かったって言ってた。
でもいい奥さんをもらって、私もその人にたくさん甘えさせてもらって、血のつながりがなくても家族になれるっていう感覚を持てたのは幸せなことだと思っています。
新しい場所も、家族にはなれなくても、「家族みたいな人」たちがたくさんいる、っていう場所になるといいなと思っています。そういう場所を作りたいなってずっと思ってて、ご縁をいただいた。きっと自分がやることなんだと思う。
こっちへ来て本当にいろんな人のお世話になっています。
日本人は、世話になるのは良くないことという観念がありますが、今は素直に嬉しい。
お世話になったら、次は自分の番だから。何ができるかなぁ。
独活(うど)農家、中井家のお父さん大ちゃんと娘さんちかげちゃんがじゃれあってるのを見ると、どうかちかげちゃんのために長生きしてなーと祈っている。お父さん、もうちょっとだけいてほしかったな。

こないだはじめての病院に行ったら、「この子はなかなか甘えんぼのごんたやな~」って先生が言ってた。
私も一緒に住んでたおばあちゃんにいつも言われてた。
ごんたって今も通じる言葉なんやろか・・。
会計の仕事しようとパソコン開いたのにこっちに来てしまった。
嫌なことからするりと抜け出そうとするとこも猫といっしょ。