お茶農家 満田さん

昨日は、スモールに置いているお茶を届けてくれている

にほんちゃぎゃらりーおかむら、のおかむらさんと

滋賀県日野の満田さんのところへ行きました。

 

おかむらさんがお茶の仕事を始めた頃からのお付き合いの茶農家さん。

在来種のお茶を育てていて、無農薬・無化学肥料のお茶を作っておられます。

 

いつか話をしていて

「満田さんは、もう夏の草刈りが大変すぎて毎年もう辞めようって思う。

でも、満田さんは絶対に辞めへん人。手伝いにいかなと思いながら行けてない。」

とおかむらさんが言ってたので、次の夏は行こう!って言いつつ2年くらい経ってしまいました。

 

そういうわけで、やっと行きました。

私とおかむらさんは遠足前のこどもみたいにわくわくしながら行ったのに

着くなり雨でほとんど作業できず・・。

 

製茶の工場を見せてもらったりしていたら雨が弱くなって、

とぎれとぎれでしたが、少しずつ作業しました。

 

今回は何が大変って、お茶の木にはびこっている、いものつるやヤブガラシ。

それを取っていく作業をしました。

今年は特にその被害がすごくて、なかなか追いついていないようでした。

 

私たちがさせてもらった場所もこの夏5回目。

1町2反の面積を3-4人でやっていて、それだけ草を取る作業をせなあかんとは。

(お米クラブの田んぼが1反ないくらいの面積。それの12倍です。)

 

満田さんは、お父さんの代を引き継ぐ頃に、無農薬での栽培に切り替えていて、

農薬をまく時期には近所に迷惑がかかるし、お父さんも外に出るなと言ったりしてて

そんなん使わん方がいいやんと気軽に考えて始めたそうです。

(気軽にというのは満田さんの言葉で、そう言ってるだけだと思いますが。)

 

農薬を使っていて辞めると、薬の影響で木はボロボロになるそうで、

2-3年はとても苦労されたみたいです。

そして今26年経っていますが、毎年在来のお茶を無農薬で作り続けておられます。

 

朝から晩まで何度もお茶を出してもらいました。

黄色いのも茶色いのも、冷たいのも温かいのも。

どれも何度もおかわりしました。

 

もともと、私はお茶を淹れる習慣がない家で育っていて

全く「お茶」には興味がなかったけど、おかむらさんと出会って

お茶っておいしいんや!!とはじめて気づきました。

 

それまでお茶って、ペットボトルに入ったやつのことで、

黄色いお茶は特に、飲むと胸やけがするもの、と思っていました。

おかむらさんのお茶はすっと飲めて、しんどくならない。

いろんな「良い・悪い」というものさしはあるけど、

身体が良いと言うものがいちばんたしかですね。

 

だから、スモールを始める時にはもちろんおかむらさんに声をかけて

オープン当初から並んでくれていました。

 

そんなに普段水分を摂らないけど、昨日はたくさんお茶を飲みました。

 

そして、満田さんとおかむらさんとでお話されていることから見えるお茶の風景。

今はペットボトルのお茶を飲むのが主流になっていて、緑茶は特にハードルが高くなっています。

そんな中で、毎日良いお茶を作っている人と売ってる人。

奇跡のような二人やなーーと思って眺めていました。

 

素朴なことをこつこつと積み重ねられる人って本当に立派だと心から思います。

その中にある信念とか、思い描く未来の形とか、幸福感とか、

自分にはわからない世界もあると思うけど、そこに少し触れられて

たくさんエネルギーをもらいました。

 

無農薬でお茶を作る大変さがありつつも、それを続けてこれたことがすごいと私が言ったら

「続けてやってたからこうやっておかむら君と出会えたり、新しいお客さんが増えたりしたし。」と。

おかむらさんが生産者さんのこと大切に伝えながらお茶を売っていることがちゃんと伝わっていて、喜んでもらえているんだなーと私も嬉しくなりました。

私も同じような気持ちでスモールをしているので。

 

最近あまり会えてなかったので、久しぶりにおかむらさんと話ができたのも私にはよかったです。

知り合った頃はお互い店もなくて、まだいろいろ手探りだったけど、こうして環境が変わって年も重ねてそれでも共有できることがたくさんあって。とてもありがた存在です。

 

満田さんのことについては、おかむらさんのブログを読むとよくわかります。こちらもぜひ。

 

たくさん書いたけど、まったく写真撮ってなかったです💦

おかむらさんのHPの写真きれいです。よければそちらも。

製茶の機械がかっこよかった!

 

さて、私もお茶作りするのです。

かっこいい機械私も手に入れました。使いこなせるか・・